イギリス大学院出願準備⑤推薦状の依頼
今回は、大学院出願準備⑤推薦状の依頼についてです。最後に英文履歴書(CV)についても触れています。需要があれば番外編でCVの書き方についてもまとめたいと思うので教えてくださいね。
①出願校の決定
①出願校の決定 - Netflix bingerいろはのイギリス大学院合格記-ロンドン大学UCL-
②GPAの確認
②GPAの確認 - Netflix bingerいろはのイギリス大学院合格記-ロンドン大学UCL-
③IELTSのスコア取得
③IELTSのスコア取得 - Netflix bingerいろはのイギリス大学院合格記-ロンドン大学UCL-
④志望動機書(Personal Statement)の準備
⑤推薦状の依頼
1. 誰に依頼するの?
推薦状は多くの大学では2通要求されます。ですので、推薦者(referee)もお二人必要となります。
推薦者は自分のことを良く知っている大学の教授が望ましいです。筆者の場合は、卒論・ゼミの指導教官(Professor)と英国出身の准教授(Associate Professor)に依頼しました。できるだけ地位の高い方にお願いする方も中にはいるようですが、あまり自分のことを知らない教授の当たり障りのない内容の推薦状よりも、自分のことを良く知った教授による具体的で説得力のある推薦状の方が良いと言われています。筆者も内心「ほんとかいな?」とは思っていましたが、合格した手前この認識は間違いではないと思います。少なくとも不利益にはならなっかった。
社会人歴の長い方など大学の教授2名とコンタクトが取れない方は、職場の上司の方に依頼しましょう。(少なくとも1通はアカデミアの世界にいる方が望ましいです。)
ちなみにですが、筆者は学部生でしたが大使館で1年間インターンをしていたので、大使館のsupervisorに依頼するのはどうなのか、留学エージェントにお尋ねしたところ、大学の先生お二人の方が良いという回答でした。
2.形式
まずは、フォーマットの確認です。
- 言語:英語(当たり前ですが)
- 長さ:A4 1枚
- 用紙:A4サイズのレターヘッド入りの紙(ない場合はロゴマークや住所等記載をスタンプしたもの等で代用可)
3.依頼時の注意点
実際に依頼する際は、以下の点を推薦者にお伝えしましょう。
- ネガティブなことは一切書かないでもらう!(志望動機書と同様)
- サインは手書きで
- どこの大学のどのコースに出願するのかを明確に
- 自分の志望動機書を参考資料として提供
- 期日を明確に、余裕をもって依頼
- アップロードの方法を事前に説明(自分でアップロードする形式か、出願大学から推薦者に向けてリンクが送られ、推薦者がアップロードする形式か)
依頼時にコースの詳細と志望動機書を印刷、期日と自分の名前を書き、クリアファイルに一式入れて手渡しするのがおすすめです。直接お会いできない場合はメールでも。また、依頼時の志望動機書の土台が完成していない場合は「〇〇頃に志望動機書をメールでお送りします」とお伝えするのも一手です。
ちなみにこれは大学在学中の方にしかできない技ですが、推薦状を依頼する予定の教授の授業の履修することをおすすめします。毎週授業でお会いすることで、出願についての相談や推薦状の依頼がしやすくなるだけでなく、proof-readingの依頼もしやすくなります。筆者はおかげさまでとても気にかけていただき「proof-readingはいいの?送って~やるよ~」「推薦状ね~もちろん!了解です~」みたいな感じでした。圧倒的に「依頼」という行為負担が減りました。ありがたや。ぜひ、在学生の方は真似してみてください。
筆者の依頼スケジュール
筆者は10月に出願するため、9月初旬を期日に設定しました。そのため夏休み前、7月の中旬に推薦状の依頼をしました。(ここだけは自分以外の人が関わるので計画的でした。)推薦者も普段のお仕事でお忙しい為、推薦状の存在を忘れられてしまうことも多々あるそうです。ですので、期限は余裕を持って設定しましょう。
筆者の場合、依頼した教授陣がとてもマメな方々で、推薦状があっという間に届き拍子抜けしましたが、これは稀有なようです。(この時「世の中の教授って仕事早すぎて怖っ」という安直な考えが浮かんだことは忘れません。(正直))
4. アップロード時の注意点
推薦状を無事受け取ることが出来ましたら、アップロードの準備です。
- 白黒ではなくカラーでスキャンでデータ化(不正防止のため)
- 教授の連絡先は大学のメールアドレスを使用(社会人の方は会社など公的なアドレスを)
オンライン出願のため、推薦状はスキャンの必要があります。このアップロード時にネットに掲載されていた推薦状をそのまま不正利用した不行き届き者がいたそうで、カラースキャンを利用することが義務づけられるようになったとか。また願書は正式な書類ですので、推薦者のgmailやyahoo mailなどの個人的なメールアドレスを使用することは避けましょう。
とはいっても推薦状を依頼する教授がフィールドワーク等の諸事情により、個人的なメールアドレスしかお持ちでないという場合もあるかと思います。その場合は個人アドレスでも大丈夫なようです。筆者のパートナーがまさにこのケースでしたが、問題なくトップ校から合格をいただいていました。
推薦人がアップロードする場合【UCL】
出願大学から推薦者に向けてリンクが送られ推薦者がアップロードする形式の場合は、推薦者により推薦状がアップロードされない限り審査が始まりません。UCLもこの形式でした。この場合は、推薦者との連携が重要となります。すぐにアップロードしてもらえるよう、こちらで準備できることはすべてやってしまいましょう。
筆者は受け取っていた推薦状をPDF化し名前を変更したものをメールに添付ました。そして「先ほどApplication Portalで出願したので、近いうちに推薦状のアップロードの依頼がUCLから先生の大学のメールアドレス宛に届く予定です」とお伝えし、アップロードをお願いしました。
推薦者がご多忙につき後回しにされてしまうことが多いようですが、筆者の場合、メールを送り約30分でお一人目、2時間ほどでお二人目がアップロードしてくださり、これまたスピード感のある出願でした。ほんとうに頭があがりません。
出願には推薦人の方の協力が不可欠です。推薦者の負担を出来るだけ減らすことを意識して綿密な連絡を心がけましょう。
志望動機書、推薦状が揃ったら、成績証明書(Transcript)、卒業(見込み)証明書を発行し主な出願書類が揃います!ここまで来たらお疲れさま自分!と褒めたたえましょう笑
英文履歴 (CV)
一部の方は、職歴の有無に関わらず英文履歴書(CV)が必要になります。MBAでは必ず求められると言われますが、人文系かつ社会人経験なしの筆者の場合もSOASは必須、UCLは任意となっており、提出しました!任意の場合も「少しでもアピールできる場になるなら!」という精神でアップロードしました。
幸いCVは大使館のインターンや外資系企業のバイトのおかげで書き慣れていたので、あまり苦ではありませんでした。CVは土台を持っておけばあとはupdateするだけでいいので、とにかく土台作りが大事だと思います。
繰り返しになりますが、需要があればCVの書き方についてもまとめますのでお知らせください~。
それでは。ここまでお読みいただきありがとうございました。
出願準備がんばってくださいね!