Netflix bingerいろはのイギリス大学院合格記-ロンドン大学UCL-

イギリス大学院出願準備②GPAの確認

 今回は、大学院の出願準備②GPAの確認についてです。

①出願校の決定 

①出願校の決定 - Netflix bingerいろはのイギリス大学院合格記-ロンドン大学UCL-

②GPAの確認

③IELTSのスコア取得

③IELTSのスコア取得 - Netflix bingerいろはのイギリス大学院合格記-ロンドン大学UCL-
④志望動機書(Personal Statement)の準備

④志望動機書 - Netflix bingerいろはのイギリス大学院合格記-ロンドン大学UCL-
⑤推薦状の依頼

⑤推薦状の依頼 - Netflix bingerいろはのイギリス大学院合格記-ロンドン大学UCL-

 

②GPAの確認

1. なぜGPAが重要なのか?

 イギリス大学院留学には、GPAが重要になってきます。なぜGPAが大切かというと、大学は「実績を残してくれる優秀なInternational Studentsが欲しい!」からです。GPAが良くないと、「うーん、この人はうちの学校に来ても、良い成績を残してもらえなさそうだなぁ。この人を合格にするのはリスキーだなぁ」と悪い印象を残してしまうかもしれません。

2. 実際にどの程度のGPAが求められるのか?

 入学要件(entry requirements)として、名門校では2:1 (two-one) 以上、その他は2:2(two-two) 以上と書かれていることが多いです。

 このイギリスの成績評価2:1, 2:2は以下のように、

2:1=GPA 3.3以上
2:2=GPA 3.0以上

 換算されると一般的に言われています。

  よって、GPA 3.0が安心して出願を進められるラインといえます。そうはいっても、GPAは今すぐ劇的に変えられるものでもないし、卒業してしまったので伸ばしようがないどうしよう...と思われる方もいると思います。

3. GPAが激的に上がる可能性⁉

 そんな方に朗報です。GPAが大幅に上がる可能性があります。実は、イギリスと日本ではGPAの算出方法が違うことが多いのです。(筆者が出願時にブログで見かけた「対海外用GPA」はこれからお話する他国式のGPAへと再計算した数値を指すと思われます。)

 どのように算出方式が違うのか、実際に筆者の母校と一般的なイギリス式GPAを比較してみましょう。筆者の母校では、S(秀), A(優), B(不可), C(可), F(不可)の四段階評価でGP(Grade Point)がそれぞれ4、3、2、1、0と与えられていました。これを100点法を基準に、イギリス式のGPと照らし合わせると以下の図のようになります。

母校GP 100点法  イギリス式GP

 S  4    100-90     A   4

 A 3     89-80       A   4
 B 2     79-70       B   3 

 C 1     69-60       C   2

 F 0     59-0         F   1

  例えば、イギリス式のGPでは100点法で80以上の成績はもれなくA=GP 4が与えられることが分かります。このようなGPAの算出方法の違いにより、GPAが上がる可能性があるのです!

 ですので、GPAが不安な方は、ご自身の大学GPA算出方式を理解したうえで、成績をイギリス式のGPAへと再計算してみるのがおすすめです。また「自分で計算するのは不安だ」という方はbeoの無料サポート加入で、再計算してもらうことも出来ます!

 実際の筆者のGPAの遷移 【GPA 3.124 →3.8へ】

 出願を考え始めた大学3年夏(2年次終了まで)のGPAは3.050(改めてみると低すぎてびっくり。)GPAの大切さを理解していない典型的な平均的大学生でした。日本の大学を俯瞰しても、中堅どころな大学に在籍していたので焦りました。

 どこかしらには拾ってもらえるかもしれないけれど、名門校、ましてやUCLに出願なんて無謀にも思えます。ここからは早期出願のため4年前期までの成績が成績証明書に掲載されることを意識して、成績を上げることに勤めました。

 出願時4年秋(通年科目ばかりで結局3年次終了の成績と同じ)のGPA3.124までなんとか上げることが出来ましたが、GPAだけを見るとお世辞にも「成績優秀ですね!」とは言えません。しかし、成績自体はほとんどA以上(運動音痴なもので必修だったスポーツはBでしたが笑)+教職科目はGPA計算からは除外するという謎のシステムが幸いし、イギリス式GPAに換算するとなんとGPA 3.8に。トップ校への挑戦に現実味が帯びるようになりました。

  余談ですが、最終的に卒業時には趣味で履修していた英語の授業やゼミ、卒論(単位数が桁違い)をすべて秀で修めたおかげで、日本式GPA 3.412にて卒業することができました。

 卒業時の成績は、条件付き合格から無条件合格に変更してもらう手続きに必要なため、少なくとも出願時に提出したGPAからの現状維持は必須です。(もちろん良い成績を修めておくに越したことはないですが)

4. イギリス式GPA換算利用の注意点-beoによる出願代行だけ!

 イギリス式GPA換算は留学エージェントであるbeoに出願代行を依頼した場合にのみ利用できます。(これがbeo無料サポート最大の強みだと筆者は思います)

 イギリス式換算したGPAをを個人的に留学エージェントを通さずに使ってしまうと問題が起きます。なぜなら、自分で願書に「イギリス式GPAに換算してGPA 3.8でした」と書いてしまうと「それを証明することの出来る教育機関はありますか?」と大学側から証明を求められる事態に至るからです。

 ですので、このイギリス式GPA換算はあくまでもイギリスの教育機関との信頼関係がある留学エージェントbeoが、出願代行をする場合のみに出来る技です。(出願代行時に、beoがGPA換算証明書のようなものを発行しているらしい)

 筆者の場合は、beoに出願代行を依頼。イギリス式換算したGPA 3.8でEdinburgh大学、Birmingham大学、SOASロンドン大学に合格した形になります。

  beoについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。↓

5. UCL出願時のGPA

 残念ながら、Oxbridge, UCL, LSEなどのトップ校は留学エージェントによる出願代行を受け付けていません。つまり、イギリス式GPAを全面に押し出しての出願は出来ません。

 筆者の場合、大学で発行してもらった英文成績証明書には100点法での記載がなく、裏面の成績評価基準には各評価にどのようにGPが配分されているかも書かれていませんでした...。

 なんとか100点法の成績だけでも記載してもらおうと教務課にも相談しましたが「それで不合格になるなら、どちらにしても不合格だろう」と一蹴されました。中には、快く協力してくださる大学もあるようですので、正直に言って「教育機関としてどうなの?」と思いました。失礼すぎる。笑

 どうすることもできず、UCLが大学の成績評価法の違いを考慮したフェアな審査をしていることに望みをかけ、GPA3.124で出願しました。

 UCLのOnline Application Portalの成績証明書(Transcrpit)アップロード欄には「大学がどのようなGPA算出システムを利用しているのか」選択式で自己申告するQが設置されていました。(10種類以上あった記憶)

 筆者は選択肢に該当するGPA算出方式がなかったため”Others”を選びました。

(教職科目の成績が成績証明書に掲載されているのに、GPA算出対象外になる魔訶不思議な方式なんて選択肢にあるわけない。笑)

 結果としてGPAが足かせとはならず、合格をいただけました!(志望動機書が響いたのかしら?謎)

 個人的な意見にはなりますが、UCLはGPA算出方法の違いを踏まえたフェアな審査をしてくださったと感じます。GPAが不安だという方も、イギリス式に自分で計算すると良いGPAになるのであれば、気後れせずUCLへの出願の検討をおすすめします!